初公開 2024年5月27日
プラットフォーム PC
レビューした人 ジョーダン・ラメ 2024年6月21日
The Rogue Prince of Persiaは、魅力的な戦闘と美しいデザインでアーリーアクセスのプレイヤーを虜にした有望なローグライクゲームだ。
ゲームプレイとメカニクス
このゲームでは、フン族の侵攻時にタイムループに陥ったペルシアの長男王子の立場となる。侵攻から3日後にオアシスの野営地で復活するメダルを手にした王子は、フン族の指導者のもとへ辿り着き、倒すために敵との戦いを繰り返さなければならない。このゲームの戦闘はやりがいがあり、開発会社のEvil Empireが以前手掛けたゲーム『Dead Cells』にインスパイアされたパルクールと戦闘技をミックスした技をマスターする必要がある。
戦闘:このゲームには様々な武器が用意されており、それぞれがユニークな能力を備えている。例えば、タバールは敵を気絶させる強打の斧で、バグ・ナックは殺すたびに強力な攻撃を放つ爪状の武器だ。タリスマンは、ファストトラベルポイントで敵を回復させたり、範囲攻撃で敵を毒状態にするなどの特殊効果を与え、戦略的な奥行きを与えてくれる。
調査 物語は、手がかりやキャラクターのつながりを視覚的に表現した「マインドボード」を通して展開する。このシステムは探索を促し、ストーリーを進めるには1回のプレイで特定のタスクを完了させなければならないため、戦略性が増す。
ビジュアルと環境
The Rogue Prince of Persiaはビジュアルの饗宴であり、鮮やかな色彩と多様な環境が探索の喜びを与えてくれる。各レベルの色使いやデザインが独特で、豊かで没入感のある世界を作り出している。このゲームの色使いは美的感覚を高めるだけでなく、ナビゲーションやストーリーテリングにも役立ち、「知識は力なり」というテーマを強化している。
ストーリーとキャラクター
このゲームのクエストはゲームプレイの観点からは魅力的だが、物語の深みという点では物足りない。クエストを提供するキャラクターたちに魅力的なバックストーリーがないため、ストーリーが平坦に感じられることがある。しかし、パンくずのようなクエスト構造は、プレイヤーのモチベーションを維持し、困難な戦闘シナリオを押し進める。
アーリーアクセスの状況
現時点では、The Rogue Prince of Persiaはフン族のリーダーとの最終対決の前に終わっており、いくつかのストーリーの糸が未解決のまま残されている。にもかかわらず、このゲームのコアとなるメカニクスとデザインは、プレイヤーを夢中にさせるのに十分な強さを持っている。アーリーアクセス版ではすでに、何時間でも楽しめるゲームプレイと美しくダイナミックな世界という、強固な基盤が提供されている。
結論
The Rogue Prince of Persiaは、流麗な戦闘、戦略的な奥深さ、見事なビジュアルを備えた傑出したローグライクゲームになりそうだ。物語的な要素には更なる発展が必要だが、魅力的なゲームプレイのループと印象的なデザインにより、今後も注目していく価値のあるタイトルだ。アーリーアクセスが進めば、このジャンルのファンにとってマストプレイになる可能性を秘めている。
長所
魅力的で挑戦的な戦闘
美しく多様な環境
武器やタリスマンによる戦略的な奥深さ
短所
平板なシナリオと面白みのないキャラクター
アーリーアクセスではストーリーが不完全
全体的に シナリオ改善の余地がある有望なローグライク。